一人暮らしのSoftBank Airの解約金はいくら？端末残債についても解説

しかし、ほとんどの場合「端末代金の残債」が発生するため、完全に無料で解約できるわけではありません。

なぜなら、多くの方が端末を分割払いで購入しており、解約すると「月月割」という割引が終了し、残りの本体代金の支払いが必要になるからです。

この記事をしっかり読めば、SoftBank Airの解約時にかかる費用構造を完全に理解し、ご自身の状況に合わせて最適な判断ができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

【結論】SoftBank Airの解約金は0円！でも「端末残債」に要注意

SoftBank Airの解約を検討する際、多くの方が気になるのが「解約時にかかる費用」でしょう。

ここでは、解約金が本当に0円なのか、そして多くの場合に発生する「端末代金の残債」とは何か、その仕組みと具体的な金額について解説いたします。

SoftBank Airに契約期間の縛りはない

現在のSoftBank Airの料金プランは、かつて多くの通信契約にあった「2年自動更新」などの契約期間の縛りを撤廃しています。

これにより、お客様はご自身の都合の良いタイミングで解約でき、契約期間を理由とした「契約解除料」や「違約金」を請求される心配がありません。

この柔軟性は、急な引っ越しの可能性がある方や、まずはサービスの使用感を確かめたい方にとって、非常に大きなメリットです。
以前は契約期間が障壁となり乗り換えをためらう声も多く聞かれましたが、近年の法改正などを経て、現在は利用者がより自由にサービスを選択できる環境が整っています。

このため、ライフスタイルの変化が多い一人暮らしの方でも、安心して高速なホームルーターを導入しやすくなりました。

解約時に請求されるのは「端末代金の残債」

「解約金が0円なら、いつやめても費用はかからないのでは？」と思うかもしれませんが、そうではありません。

ほとんどの場合、解約時には「Airターミナル」という専用機器の本体代金の残り、つまり「端末残債」の支払いが必要になります。
SoftBank Airの利用にはレンタル契約しない場合、専用端末の「購入」が必須で、多くの方がその高額な端末代金を分割払いで契約しているためです。

端末はあくまでご自身の所有物となるため、サービスの解約とは関係なく、購入した機器代金の支払いは完了させる必要があります。

解約時にまだ支払いが終わっていない本体代金が、最後にまとめて、あるいは分割で請求される仕組みです。
これが、SoftBank Airを解約する際の、実質的な費用負担の大部分を占めます。

なぜ端末残債が発生する？「月月割」の仕組みを解説

端末残債が発生する理由は、SoftBank Airの「月月割」という特徴的な割引の仕組みにあります。

Airターミナル6の本体価格は71,280円（税込）と高額ですが、多くの方は48回の分割払い（月々1,485円）で購入します。
この分割支払金と同額の1,485円が、毎月の基本料金から「月月割」として最大48カ月間割り引かれます。
これにより、端末代金は「実質0円」になるのです。

SoftBank Airを使い続けることが前提のこの割引は、サービスを解約すると同時に終了してしまいます。
これまで割引で相殺されていた端末の分割払いだけが残り、これが「残債」として請求されるわけです。

例えるなら、スマートフォンの端末代金割引も、回線を解約すると終了するのと同じ仕組みだと考えると分かりやすいでしょう。

【期間別】SoftBank Air端末残債はいくら？簡単シミュレーション

「では、実際に解約したらいくらかかるのか？」という疑問に具体的にお答えするため、利用期間ごとに端末残債がいくらになるのかをシミュレーションします。

これは最新機種の「Airターミナル6」を48回分割（月々1,485円）で購入した場合の計算例です。

ご自身の契約状況を確認する方法

正確な残債額を把握するには、ご自身の契約内容を確認することが最も確実です。

契約期間や分割払いの残り回数は、ソフトバンクの会員専用サイト「My SoftBank」から簡単に確認できます。

ログイン後、「契約・オプション管理」といったメニューから「割賦契約（分割払い）」の項目を探してみてください。
現在の支払い状況や、残りの支払い回数、金額が明記されているはずです。

解約を検討する前には、まずこちらでご自身の状況を正確に把握することをおすすめします。

1年（12カ月）で解約した場合の残債

SoftBank Airを契約してから1年（12カ月）で解約した場合、端末の分割払いは課金開始月の翌月から始まるため、実際には11回完了していることになります。

48回の分割払いのうち、残りは37回です。
したがって、発生する残債は以下のようになります。

1年という比較的短い期間での解約は、残債が高額になる傾向にあります。

急な転勤や引っ越しなど、やむを得ない事情があるかもしれませんが、この金額が発生する可能性を認識しておきましょう。

他社への乗り換えを検討する際は、この金額をカバーできるキャッシュバックキャンペーンがあるサービスを選ぶと残債の実質自己負担が減ります。

2年（24カ月）で解約した場合の残債

2年（24カ月）で解約した場合はどうでしょうか。
この場合、分割払いは23回完了しています。

残りの支払い回数は25回です。
したがって、発生する残債は以下のようになります。

2年間利用すると、残債は4万円を下回ります。
とはいえ、まだまとまった金額の支払いが必要です。

筆者の経験上、2年程度でライフスタイルが変わり、インターネット環境を見直す方は少なくありません。
この2年という節目での残債額は、一つの目安になるでしょう。

3年（36カ月）で解約した場合の残債

3年（36カ月）間、利用を続けると、残債はかなり少なくなります。
この時点での分割払いの完了回数は35回で、残りの支払いは13回です。

したがって、発生する残債は以下のようになります。

ここまで利用すると、残債も2万円を切り、解約のハードルは心理的にも金銭的にもかなり低くなります。

3年間、快適なインターネット環境を利用できた対価と考えれば、納得しやすい金額かもしれません。

4年（48カ月）で解約した場合の残債

分割払いの期間である4年（48カ月）間、きっちり利用した場合でも、実は残債が0円になるわけではありません。

「月月割」と分割払いの開始タイミングに1カ月のズレがあるためです。
48カ月利用した場合、分割払いは47回完了しており、最後の1回分が残ります。

したがって、発生する残債は以下のようになります。

48カ月間利用し続ければ、残債はわずか1,485円です。

ここまでくれば、ほとんど負担を感じることなく解約や次のサービスへの乗り換えを検討できるでしょう。

【5ステップ】SoftBank Airの解約手順を分かりやすく解説

SoftBank Airの解約手続きは、ポイントを押さえれば決して難しくありません。

ここでは、解約の申し込みから完了までの流れを5つのステップに分けて、具体的に解説します。
いざという時に慌てないよう、一連の流れを把握しておきましょう。

ステップ1：My SoftBankまたは電話で解約を申し込む

SoftBank Airの解約は、Web（My SoftBank）または電話（サポートセンター）から申し込めます。

おすすめは、24時間いつでも手続き可能な「My SoftBank」です。
ログイン後、「契約・オプション管理」メニューから解約手続きを進めることができます。
画面の指示に従って入力するだけなので簡単です。

ただし、My SoftBankでは解約手続きができず、サポートセンターに誘導される場合があります。

電話で直接相談しながら手続きしたい場合は、「SoftBank Airサポートセンター（0800-222-5090）」に連絡しましょう。
受付時間は10時から19時です。

ステップ2：レンタル機器があれば返却の準備をする

現在主流のAirターミナル6は「購入」が基本ですが、もし古い機種を「レンタル」で契約している場合は、解約後に機器を返却しなければなりません。

解約手続き後にソフトバンクから送られてくる案内に従い、指定された箱にAirターミナル本体や電源アダプターなどをすべて入れて返送します。

送料は自己負担となる点、また期限内に返却しないと高額な違約金が発生する点に注意が必要です。
購入契約の場合は、機器の返却は不要です。

ステップ3：解約月の料金と端末残債を確認する

解約を申し込むと、解約月の利用料金と、もしあれば端末代金の残債が最終的に請求されます。

解約月の月額料金は日割り計算されず、1カ月分満額が請求されます。

また、端末残債がある場合は、その金額がいくらになるのか、My SoftBankや電話で最終確認しておきましょう。

予期せぬ高額請求に驚かないためにも、事前の確認は非常に大切です。

残債の支払い方法は「一括」か「分割継続」かを選択可能

解約時に端末の残債が発生した場合、その支払い方法は「一括払い」か「これまでの分割払いを継続」するかを選べます。

一括で支払ってスッキリさせたい方、月々の負担をこれまで通りにしたい方、ご自身の状況に合わせて選択できるのは安心できるポイントです。

一度分割継続を選んだ後でも、後から一括払いに変更することもできます。

最終月の利用料金は日割り計算されない

SoftBank Airの解約月の月額料金は、月の途中で解約した場合でも日割り計算はされません。

つまり、月初の1日に解約しても、月末の31日に解約しても、その月の料金は1カ月分満額で請求されます。

そのため、次のインターネット回線を開通させるタイミングは月末に合わせるのが最も無駄がなく、経済的といえるでしょう。

例えば、新しいインターネット回線を25日に開通させることで、SoftBank Airの解約月の料金と新しいインターネット回線の初月料金との合計金額を抑えることができます。

SoftBank Airの解約費用を少しでも抑える3つのコツ

SoftBank Airの解約時には端末残債が発生する可能性がありますが、いくつかのポイントを押さえることで、その負担を軽くできる場合があります。

ここでは、解約費用を少しでも抑えるための3つの実践的なコツをご紹介します。

コツ1：できるだけ長く利用して残債を減らす

最もシンプルで確実な方法は、SoftBank Airをできるだけ長く利用することです。

端末代金の分割払いは最大48回（4年間）で、利用期間が長くなるほど残りの支払い回数が減り、解約時に発生する残債額も少なくなります。

特に、契約から2年、3年と経過するごとに残債は大きく減っていくため、もし急いで解約する必要がなければ、少し利用期間を延ばすだけで数万円単位で負担を減らせる可能性があります。

解約を考え始めたら、まずはご自身の契約期間と残債額を確認し、あと数カ月利用を続けることでどれだけ負担が減るか計算してみることをおすすめします。

コツ2：乗り換え先のキャンペーン（違約金負担など）を活用する

他の光回線やホームルーターサービスへ乗り換える場合、多くの事業者が「他社からの乗り換えで発生する違約金や端末残債を負担します」というキャンペーンを実施しています。

SoftBank Airの解約で発生する端末残債も、このキャンペーンの対象となることが多いです。

例えば、3万円の残債が発生しても、乗り換え先が最大3万円まで負担してくれるキャンペーンを利用すれば、実質的な自己負担を0円にすることも可能です。

乗り換えを検討する際は、料金や速度だけでなく、こういった「乗り換えサポートキャンペーン」が充実しているサービスを選ぶのが、解約費用を抑えるための賢い方法といえるでしょう。
筆者も、お客様に乗り換えをご提案する際は、必ずこの点を説明していました。

SoftBank Air自体のキャンペーンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事：一人暮らしのSoftBank Airのキャンペーン全解説！適用条件と注意点（準備中）

コツ3：Airターミナルを中古品として売却する

解約後、手元に残ったAirターミナルはご自身の所有物となります。

SIMカードを抜けば通常のWi-Fiルーター（中継器など）として利用できる場合もありますが、不要であればフリマアプリ（メルカリなど）や中古買取店で売却することも一つの手です。

もちろん、購入時の価格ほど高値が付くわけではありませんが、数千円でも現金化できれば残債の支払いに充てることができ、結果的に負担を軽くできます。

特に新しい機種ほど、高値で取引される傾向にあります。売却する際は、機器の初期化などを忘れずに行いましょう。

SoftBank Airの解約に関するよくある質問

まとめ｜解約のリスクを正しく理解して、SoftBank Airを使ってみよう

この記事では、SoftBank Airの解約時にかかる費用、特に「端末残債」の仕組みと具体的な金額について詳しく解説しました。

本記事でお伝えした重要なポイントを改めてまとめます。

「解約金0円」という言葉だけを信じて契約すると、思わぬ出費に驚く可能性があります。

しかし、この記事で解説した「月月割」と「端末残債」の仕組みを正しく理解すれば、ご自身のライフプランに合わせてお得な判断ができます。

ぜひ、今回ご紹介した情報を参考にして、納得のいく形でSoftBank Airの利用を検討してみてください。

解約時の費用についてご理解いただけましたら、お得なキャッシュバックが受けられる以下のWeb代理店からの申し込みがおすすめです。