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一人暮らしのインターネット料金比較で最も重要なのは、「実質月額料金」で判断することです。
なぜなら、月額料金の安さだけでなく、初期費用、キャンペーン割引、端末代、そして解約金まで全て含めて計算しないと、本当にお得なサービスは見えてこないからです。
この記事では、
- なぜ「実質月額料金」での比較がそれほどまでに重要なのか
- 主要インターネットサービスの実質月額料金
- 自分にあったサービスを選ぶための5つのチェックポイント
について、詳しく解説いたします。
この記事をしっかり読めば、複雑な料金プランやキャンペーン情報に惑わされることなく、ご自身の利用スタイルに合った、最もコストパフォーマンスの高いインターネット回線を見つけ出す知識が身につきます。
ぜひ最後までご覧ください。
【結論】一人暮らしのインターネットの実質月額料金ランキング
一人暮らしのインターネット料金は、月額料金の安さだけで判断すると、思わぬ出費につながることがあります。
後悔しないためには、契約期間ごとに発生する全ての費用を考慮した「実質月額料金」で比較することが重要です。
ここでは利用期間別に、主要サービスの料金をランキング形式で紹介します。
12カ月で解約した場合の実質月額料金ランキングと実質総額の内訳表
1年程度の短期利用や、引越しの可能性がある方にとって、12カ月で解約した場合のコストを把握しておきましょう。
| 順位 | サービス名 | 回線種類 | 12カ月利用時の実質月額料金（税込） |
|---|---|---|---|
| 1位 | ドコモ光(OCN) | 光回線 | 約2,932円 |
| 2位 | Rakuten WiFi Pocket | ポケット型Wi-Fi | 約3,278円 |
| 3位 | 5G CONNECT WiMAX | ホームルーター | 約4,630円 |
| 4位 | auひかり(GMO) | 光回線 | 約4,883円 |
| 5位 | モバレコAir | ホームルーター | 約6,250円 |
【1位】ドコモ光（OCN）の実質総額の内訳表（12カ月利用時）
| 項目 | 金額（税込） | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 25,300円 | 事務手数料3,300円 + 工事費22,000円 |
| 月額料金（12カ月分） | 52,800円 | 4,400円/月 × 12カ月 |
| 解約金 | 4,180円 | 2年契約の途中解約のため |
| 支払総額 | 82,280円 | |
| 割引・還元額 | -47,092円 | 現金37,000円 + dポイント10,092円分 |
| 実質総支払額 | 35,188円 |
24カ月で解約した場合の実質月額料金ランキング
2年（24カ月）は多くのサービスの標準契約期間であり、このタイミングでの比較が最も現実的です。
auひかり（GMOとくとくBB）は、高額キャッシュバックと3カ月の月額料金無料キャンペーンにより、24カ月利用時のコストパフォーマンスが非常に高くなっています。
| 順位 | サービス名 | 回線種類 | 24カ月利用時の実質月額料金（税込） |
|---|---|---|---|
| 1位 | auひかり(GMO) | 光回線 | 約2,411円 |
| 2位 | ドコモ光(OCN) | 光回線 | 約3,034円 |
| 3位 | Rakuten WiFi Pocket | ポケット型Wi-Fi | 約3,278円 |
| 4位 | 5G CONNECT WiMAX | ホームルーター | 約3,938円 |
| 5位 | モバレコAir | ホームルーター | 約4,472円 |
【1位】auひかり（GMO）の実質総額の内訳表（24カ月利用時）
| 項目 | 金額（税込） | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 36,300円 | 事務手数料3,300円 + 工事費33,000円 |
| 月額料金（24カ月分） | 93,555円 | 3カ月無料 + 4,455円/月 × 21カ月 |
| 解約金 | 0円 | 契約更新月のため |
| 支払総額 | 129,855円 | |
| 割引・還元額 | -72,000円 | 現金キャッシュバック |
| 実質総支払額 | 57,855円 |
36カ月で解約した場合の実質月額料金ランキング
3年間（36カ月）の利用は、特にホームルーターの端末代金割引を最大限に活用できる一つの区切りです。
auひかり（GMOとくとくBB）は、キャッシュバックの恩恵が継続し、引き続きトップの安さを維持しています。
| 順位 | サービス名 | 回線種類 | 36カ月利用時の実質月額料金（税込） |
|---|---|---|---|
| 1位 | auひかり(GMO) | 光回線 | 約3,156円 |
| 2位 | Rakuten WiFi Pocket | ポケット型Wi-Fi | 約3,278円 |
| 3位 | ドコモ光(OCN) | 光回線 | 約3,580円 |
| 4位 | モバレコAir | ホームルーター | 約3,880円 |
| 5位 | 5G CONNECT WiMAX | ホームルーター | 約4,225円 |
【1位】auひかり（GMO）の実質総額の内訳表（36カ月利用時）
| 項目 | 金額（税込） | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 36,300円 | 事務手数料3,300円 + 工事費33,000円 |
| 月額料金（36カ月分） | 147,015円 | 3カ月無料 + 4,455円/月 × 33カ月 |
| 解約金 | 2,290円 | 2年契約の途中解約のため |
| 支払総額 | 185,605円 | |
| 割引・還元額 | -72,000円 | 現金キャッシュバック |
| 実質総支払額 | 113,605円 |
48カ月で解約した場合の実質月額料金ランキング
4年間（48カ月）という長期間利用した場合のコストは、長期的な視点での判断材料になります。
この段階では、初期のキャンペーン効果が薄まり、サービスの基本料金が実質料金に反映されやすくなります。
Rakuten WiFi PocketとRakuten最強プランのセット利用が、そのシンプルな料金体系で最も安価な選択肢です。
| 順位 | サービス名 | 回線種類 | 48カ月利用時の実質月額料金（税込） |
|---|---|---|---|
| 1位 | Rakuten WiFi Pocket | ポケット型Wi-Fi | 約3,278円 |
| 2位 | auひかり(GMO) | 光回線 | 約3,433円 |
| 3位 | ドコモ光(OCN) | 光回線 | 約3,698円 |
| 4位 | モバレコAir | ホームルーター | 約3,881円 |
| 5位 | 5G CONNECT WiMAX | ホームルーター | 約4,369円 |
【1位】Rakuten WiFi Pocketの実質総額の内訳表（48カ月利用時）
| 項目 | 金額（税込） | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 1円 | 端末代金（キャンペーン適用） |
| 月額料金（48カ月分） | 157,344円 | 3,278円/月 × 48カ月 |
| 解約金 | 0円 | 縛りなしのため |
| 支払総額 | 157,345円 | |
| 割引・還元額 | 0円 | |
| 実質総支払額 | 157,345円 |
インターネット回線の費用相場
一人暮らしのインターネット料金は、選ぶ回線の種類によって大きく異なります。
ここでは代表的な3つの回線タイプ「光回線」「ホームルーター」「ポケット型Wi-Fi」の費用相場とそれぞれの特徴を解説します。
光回線の費用相場
光回線は、自宅まで光ファイバーケーブルを引き込んで利用する固定回線です。
通信速度の速さと安定性が最大の利点で、オンラインゲームや高画質な動画視聴、大容量のデータ通信を頻繁に行う方に適しています。
導入には派遣工事が必要な場合があり、他の回線タイプに比べて初期費用が高くなる傾向にあります。
月額料金の相場はマンションタイプで4,000円～5,500円程度ですが、通信品質を重視するなら、最も信頼性の高い選択肢といえるでしょう。
光回線の各社料金比較については、下の記事で詳しく紹介しています。
ホームルーターの費用相場
ホームルーターは、工事不要でコンセントに挿すだけでWi-Fi環境が整う、手軽さがメリットのサービスです。
データ容量が無制限のプランが多く、引越し先でもそのまま使える利便性から、一人暮らしの方に人気があります。
通信速度や安定性は光回線に一歩譲るものの、日常的な動画視聴やWeb会議には十分な性能を持つ機種がほとんどです。
月額料金の相場は4,500円～5,500円程度で、光回線とほぼ同等ですが、工事不要という点を重視する方におすすめです。
ホームルーターの各社料金比較については、下の記事で詳しく紹介しています。
ポケット型Wi-Fiの費用相場
ポケット型Wi-Fiは、持ち運びが可能な小型のWi-Fiルーターです。
自宅だけでなく、外出先のカフェや移動中の電車内など、どこでもインターネットを利用できるのが最大の強みといえます。
料金プランはデータ容量によって異なり、20GB程度の小容量プランなら月額2,000円台から、100GBの大容量プランでも3,000円台から利用できるなど、比較的安価な点が特徴になります。
ただし、通信の安定性や速度は、光回線やホームルーターに比べて利用環境に左右されやすい側面があります。
ポケット型Wi-Fiのおすすめ機種や料金については、下の記事で詳しく紹介しています。
インターネット料金を安く抑えるための5つの比較ポイント
インターネット回線の料金を比較する際、月額の安さだけで判断するのは待ってください。
ご自身の状況に合わせて様々な割引やキャンペーンを活用すると、通信費を大きく節約できる可能性があります。
ここでは契約前に必ず確認しておきたい5つの比較ポイントを、チェックリスト形式で解説します。
比較ポイント1：スマホとのセット割引の有無と割引額
現在契約しているスマートフォンのキャリアによっては、インターネット回線とセットで契約すると、スマホの月額料金が永年割引になる「セット割」が適用される場合があります。
割引額はキャリアやプランによって異なりますが、毎月1,000円〜1,650円ほどになることも多く、通信費全体を抑える上で非常に効果的です。
ご自身のスマホキャリアと連携できるサービスを選ぶことは、料金比較における最も基本的なチェックポイントになるでしょう。
比較ポイント2：キャッシュバックや月額割引キャンペーンの内容
多くのプロバイダでは、新規契約者を対象に数万円単位の高額なキャッシュバックや、数カ月間の月額料金が大幅に割引されるキャンペーンを実施しています。
これらの特典は初期費用や数カ月分の利用料をまかなえるほど強力なため、実質月額料金を大きく左右します。
ただし、キャッシュバックの受け取りには、開通から数カ月後に指定のフォームから申請が必要など、手続きが複雑な場合もあります。
光回線のキャンペーン、ホームルーターのキャンペーン、ポケット型Wi-Fiのキャンペーンについては、下の記事をご覧ください。
比較ポイント3：契約期間の縛りと解約金の条件
インターネット回線の契約には、2年や3年といった「契約期間の縛り」が設けられていることがあり、契約期間の途中で解約すると、数千円から数万円の解約金（違約金）が発生するため、注意が求められます。
近いうちに引越しの予定がある方や、サービスを試してみたい方は、契約期間の縛りがないプランや、期間が短いプランを選ぶと安心です。
月額料金が少し割高になる場合もありますが、解約金のリスクを考えれば、結果的に安く済むことも考えられます。
関連記事：インターネット契約の解約金ガイド｜違約金・撤去費用を徹底解説（準備中）
比較ポイント4：データ容量とプラン料金のバランス
ご自身が毎月どれくらいのデータ通信量を使うかを把握し、それに合ったプランを選ぶことも大切です。
例えば、主にSNSやWebサイトの閲覧が中心で、動画はあまり見ないという方であれば、大容量プランは不要かもしれません。
ポケット型Wi-Fiなどでは、20GBや50GBといった中容量プランが割安に設定されています。
動画視聴やオンラインゲーム、在宅ワークでのビデオ会議など、データ通信量が多くなる使い方をする方は、データ容量が無制限の光回線やホームルーターが適しています。
自身の利用スタイルを把握し、無駄のないプランを選べば上手に節約できます。
比較ポイント5：支払い方法と手数料の有無
多くのサービスでは、支払い方法としてクレジットカード払いや口座振替が利用できます。
ここで注意したいのは、支払い方法によっては手数料が発生する場合があるという点です。
例えば、口座振替を選択すると毎月110円～220円程度の手数料がかかるサービスもあります。
また、請求書を発行してもらう場合にも、別途手数料が必要になることがほとんどです。
年間で考えると数千円の差になることもあるため、契約前に支払い方法の種類と、それぞれの手数料の有無を確認することをおすすめします。
【契約前に！】料金で後悔しないための3つの重要確認ポイント
インターネット回線の契約は、一度結ぶと長期間利用することが多いため、料金面での失敗は避けたいところです。
ここでは契約を結ぶ前に、後悔しないために必ず確認しておきたい3つのポイントを、具体的に解説します。
重要ポイント1：「実質月額料金」と「2年間の総支払額」で総合判断する
広告などで目にする「月額〇〇円～」といった表示は、あくまで特定の期間や条件下での料金であることがほとんどです。
その安さだけで判断してしまうと、「後から高くなった」「隠れた費用があった」といった失敗に繋がります。
本当に確認すべきなのは、
- 初期費用
- 端末代
- 各種割引
- キャッシュバック
などを全て考慮した「実質的な総支払額」です。
特に、多くの契約が2年単位であることから、「2年間の総支払額」を算出し、それを24カ月で割った「実質月額料金」を比較の基準にすることが、公平で間違いのない判断方法です。
目先の安さに惑わされず、長期的な視点で費用を確認しましょう。
重要ポイント2：キャンペーン特典の適用条件・受取方法・有効期限を隅々まで確認する
数万円にもなる高額なキャッシュバックは大きなメリットですが、その受け取りには細かな条件が設定されていることが大半です。
例えば、「開通から11カ月後に届くメールから、1カ月以内に申請が必要」といったケースは少なくありません。
筆者の営業経験でも、この申請を忘れて数万円の特典を逃してしまったお客様がいらっしゃいました。
キャンペーンを申し込む際は、特典の内容だけでなく、
- 「いつ」「どうやって」申請するのか
- 適用条件に「特定のオプション加入」が含まれていないか
- 特典の有効期限はいつまでか
といった点を隅々まで確認し、カレンダーに登録しておくくらいの注意深さが必要です。
重要ポイント3：契約期間の縛りと契約解除料金（違約金）の規定を正確に理解する
「2年契約」や「3年契約」といった契約期間の縛りは、月額料金が安くなる利点がある一方で、期間内の解約には契約解除料（違約金）が発生するというリスクも伴います。
ここで押さえておきたいのは、「いつ解約すれば違約金がかからないのか（契約更新月）」を正確に把握しておくことです。
多くは契約満了月の当月・翌月・翌々月の3カ月間などと定められていますが、サービスによって異なります。
契約期間ありのプランの場合は「いつでも解約できる」というわけではないことを理解し、ご自身のライフプラン（引越しの可能性など）と照らし合わせて、契約期間のリスクが許容できる範囲内かを見極めましょう。
一人暮らしのインターネット料金に関するQ&A
ここでは、一人暮らしのインターネット料金に関して、多くの方が疑問に思う点や不安に感じる点をQ&A形式で解説します。
-
「実質月額」が安いのに、支払総額が高くなることはありますか？
-
はい、あり得ます。高額なキャッシュバックで実質料金を安く見せているサービスで、キャッシュバックの申請を忘れると、総支払額は高くなります。例えば、総額8万円で3万円キャッシュバックのB社は、総額6万円のA社より実質額は安いですが、申請を忘れると2万円も高額になります。総支払額と特典の条件は必ずセットで確認しましょう。
-
キャンペーンのキャッシュバックはいつもらえますか？
-
受け取り時期はサービス会社で大きく異なり、開通の翌月にもらえる場合もあれば、1年近く経ってから手続きが必要な場合もあります。高額な特典ほど時期が遅くなる傾向にあります。特典の案内メールを見逃さないよう、申請時期と方法を申し込み前に必ず確認し、カレンダーに登録しておくことをおすすめします。
-
月額料金以外に、追加で発生する可能性のある費用はありますか？
-
はい。主に契約時の事務手数料や工事費、解約時の違約金や端末残債、セキュリティなどのオプション料金、そして支払い方法に応じた手数料が考えられます。特に解約時の費用は高額になることがあるため、契約前に必ず確認が必要です。これらの費用を全て含めた総額で料金を比較することが、後悔しないためのポイントとなります。
-
支払い方法によって料金は変わりますか？
-
はい、変わる場合があります。料金自体は同じでも、支払い方法によって手数料が加算されることがあるからです。多くのサービスで無料なのはクレジットカード払いです。口座振替では月々110円～220円、請求書払いではさらに発行手数料がかかることもあります。年間で数千円の差になるため、ご自身が希望する支払い方法の手数料を確認しましょう。
まとめ｜自分に合った料金プランを見つけて、快適なネットライフを
この記事では、一人暮らしのインターネット料金について、後悔しないための比較方法と選び方のポイントを解説しました。
この記事でお伝えした大切なポイントは、主に以下の3点です。
- 料金比較は「実質月額料金」で判断する
月額料金だけでなく、初期費用やキャンペーン割引を全て含めた実質月額料金で比較することで、本当に安い選択ができます。 - 自身の利用スタイルを把握する
動画視聴が多いのか、外出先でも使うのかなど、ご自身の使い方に合った回線タイプとデータ容量を選ぶことが、無駄な出費を抑える秘訣です。 - 契約条件の確認を怠らない
スマホのセット割、キャンペーンの適用条件、契約期間と解約金など、契約前の細かな確認が、後々のトラブルを防ぎます。
この記事で各回線の費用相場を理解し、ご自身の希望する回線タイプが決まったら、次はいよいよ具体的なサービス選びです。
以下の関連記事で、それぞれの回線ごとにおすすめのサービスや料金プランを詳しく比較していますので、ぜひご覧ください。